歯周病

歯周病

何もしていないのにお口の中から出血し始めたら    歯周病かもしれません⁉

こんな症状があったら要注意です! 当院へご相談下さい。

⦿ いつも口の中で血が混じっている
⦿ 歯茎が赤く、ブヨブヨしている
⦿ 歯茎が時々腫れる
⦿ 口臭が気になる
⦿ 歯石がたくさん着いている

 

このままでは、歯周病が進んで将来歯が抜け落ちてしまいます!

 

「歯周病を治したい」と決意した患者様には、当院は全力で協力致します
〇 出来る限り早く治療を開始することをお勧めします。
〇 歯周病は単に通院すれば治るというものではありません。
〇 患者様ご本人の「意識改革・努力」が必要です。
〇 歯周病治療において、ブラッシングの習得・実行は最重要項目です。
〇 歯周病を治療することは大変なことと思いますが、「治したい」と決意した患者様に
当院は全力で応援致します。

歯周病とは

歯周病とは、以前では歯槽膿漏(しそうのうろう)とも呼ばれていました。
歯周病は、細菌が原因で歯槽骨(あごの骨)や歯肉が腐敗するため、歯がグラグラになって脱落するりっぱな病気です。
今や日本人の25歳以上の80%以上が歯周病に罹患しており、歯を失う原因の50%以上を占めていると言われています。

 

 

 

歯周病の基礎知識
歯周病に罹患すると、歯周病菌によって歯肉は膿み、歯槽骨(あごの骨)が腐敗して重度になると歯が脱落したり抜歯しなければなりません。
また、歯周病に罹患した患者さんは、肺炎、心筋梗塞、脳梗塞が、歯周病になっていない人より3倍、発生しやすくなります。もし、おなかに赤ちゃんがいる妊婦さんの歯周病が進行している場合、早産の危険が7.5倍にもなります。
最近では日本の大学の研究で認知症にも大きな影響を与えていることが判明しました。
この様に全身疾患と密接な関係がありますので、きちんと治しておかなければいけない病気なのです。
歯周病は治りずらい病気でもありますので、手間もかかり通院期間も長くなりますが、コツコツと治療とメンテナンスを受けて頂ければ必ず改善されると思います。

歯周病の進行

 

歯周病初期

口腔内は、磨き残しの歯垢や歯石が付着して歯の周囲が汚れています。歯肉(歯茎)は赤くなり、口臭もしてきます。歯ブラシすると出血する人も出てきます。

歯周病中期

歯肉は腫れっぽくなり、歯はグラつき始めます。固い物を咬もうとすると違和感を感じ始めます。歯ブラシすると出血します。

人によっては歯肉から膿が出ていることもあります。

歯周病重度

歯肉はブヨブヨで、常に出血や膿が出ている状態となります。急に腫れることもあります。

既にあごの骨が破壊されているために歯はグラグラになっています。食べ物は柔らかい物を選んで食べる様になります。

歯周病各ステージでの治療方法

歯周病初期

この時点での治療方法は徹底的な歯石の除去と各患者様に合ったブラッシング方法を習得することで改善される事が多くあります。

歯周病中程度

中程度の治療方法は歯周ポケット掻爬術(そうはじゅつ)が必要になります。

これは「術」とありますが、通常の歯石の除去と同様な作業となります。

 

【治療手順】

1.事前に局所麻酔を行います。

2.歯周ポケットの奥の歯石を取り除きます。

3.次に腐敗した歯肉も掻き出し洗浄消毒して終了です。

  麻酔が覚めた後も大きな痛みはありません。

 

しかし、中程度でも歯周外科手術が必要となる場合もあります。

歯周病重度

重度の治療方法は「歯周外科手術」が必要となりますが、

既にあごの骨の破壊が大きく進んでいる場合は手遅れとなり、残念ながら抜歯に至ることも多くあります。

 

歯周外科手術
当院では、歯周外科手術を実施する事が可能です。
外科手術というと、尻込みしてしまう方も多いと思いますが、大切な歯を保存するためや口腔内を健康に保つためには必要な処置となっています。
手術時において確実な効果を得るために、歯周組織再生環境を改善するための補助材料として「エムドゲイン®ゲル」 を使用しています。(自費診療)

エムドゲイン®ゲルとは

【成分・性状】
エナメルマトリックスデリバティブという天然タンパク質が主成分で粘着性の高い溶液です。
【歯周組織再生】
歯周組織再生環境を提供します。軟組織・硬組織の治癒家庭に関係する特定の細胞種を刺激し、組織の修復・再生を促進します。

 

【創傷治癒環境の提供】
治癒が促進されることにより、腫れと痛みが軽減するため、不快感が抑制されます。

 

【治療費用】
歯周外科手術 1ブロック ¥80000(税込み¥88000)


ご家庭でのブラッシングの重要性

歯周病専用歯磨きジェルと含嗽剤
歯周病治療は医院で受けるだけではなく、ご家庭でのブラッシングが大変重要となります。ブラッシングを1日3回行うことを基本として頂き、生活習慣の改善も必要と思われます。
また、歯周病菌を積極的に減少させる、専用の歯磨きジェルと含嗽剤(うがい薬)を使用することも効果的です。
歯ブラシにおいても、歯並びなどお口の状態も様々あり、手術後に使用して頂くものまで、患者様に合ったものをアドバイスさせて頂いております。

治療が終了しても定期的なメンテナンスは必須です

治療が終了しても定期的(3~6ヶ月ごと)にメンテンナンスに来院して下さい。
このメンテナンスを受けないために、容易に歯周病に後戻りしている患者様が見られます。
メンテナンスは
歯石除去
・歯牙表面のバイオフィルムの除去(予防のページを参照)
・歯周ポケットのデブロイド(予防のページを参照)
以上の内容を行うことによって、歯や歯肉を健康な状態に維持していきます。

 

せっかく歯周病を苦労して治したのですから、この良い状態を維持していきましょう。
良い状態を保つことによって、将来 歯を失わずに充実した人生を送られることを願っています。

歯周病と糖尿病の関係

歯周病が糖尿病へ促進させる

 

 

歯周病を放置して進んでくると糖尿病にかかってしまう確率が高まる事が解っています。
1.歯周病になると、炎症性物質の「TNF-α」が増加します。
2.TNF-αが増えることによって、インスリンの働きが抑えられてしまいます。
3.インスリンの働きが抑制されると高血糖になってしまいます。
4.高血糖状態が続くことで糖尿病につながったり、すでに発症をしている場合は、症状の悪化につながります。

 

 

歯周病と糖尿病の負のスパイラル

 

糖尿病の患者さんは血管障害や免疫低下によって歯周病に罹りやすくなってしまいます。
歯周病、糖尿病を放置することによって相互作用し「負のスパイラル」に陥ってしまいます。

 

歯周病治療の効果は大きい

 

 

歯周病治療を介入したことで、 HbA1c値が 0.4~0.7%低下しています。
(資料 愛知県歯科医師会)

 

歯周病治療が薬を減らす
歯周病と糖尿病の関係を研究されている、愛媛県開業 愛媛大学医学部糖尿病内科特任講師の西田亙先生によると

HbA1c 0.4~0.7%の低下は糖尿病の内服薬剤に匹敵するので、歯周病をきちんと治療すれば薬が1つ減るかもしれません。』

 

とお話しされており、服用する薬が減ることは患者さんにとって大変良い事と思います。

歯周病と心筋梗塞・心内膜炎の関係


歯周病菌が歯肉から血管を通って心臓にも移動し、血管壁に炎症を起こします。
次に炎症部分が動脈硬化を起こし、狭心症や心筋梗塞の引き金となります。
動脈硬化の部分からは、歯周病菌が数多く発見されています。